演劇書を読む会「吉本興業史」(竹中功著)のご案内

「演劇書を読む会」第75回「吉本興業史」(竹中功著)のご案内です。 <6月に予定していて中止した第75回「吉本興業史」を10月18日(月)に行います。今回は都合により月曜開催になります> 次のとおり開催しますので、ご参加をよろしくお願いいたします。 ●日時 : 2021年10月18日(月)19:00-21:00 ●場所 :  福岡市赤煉瓦文化館 第2会議室     (福岡市中央区天神1-15-30 電話:092-722-4666)       http://toshokan.city.fukuoka.lg.jp/literatures/ ●今回読む演劇書 「吉本興業史」(竹中功著、角川新書、990円税込)   https://www.kadokawa.co.jp/product/321910000119/ 「芸人は商品だ。よく磨いて高く売れ!」 温かかった“ファミリー”は、なぜ“ブラック企業”と指弾された!?  “伝説の広報”にして組織を知り尽くした男が初告白!! 吉本興業はどこへ向かうのか――? “闇営業問題”が世間を騒がせ、「吉本興業VS芸人」の事態にまで発展した令和元年。 “芸人ファースト”を標榜するファミリーの崩壊はいつ始まったのか?  35年勤めた”伝説の広報”が芸人の秘蔵エピソードを交えながら組織を徹底的に解剖する。  笑いの世界を愛するすべての読者に贈る「私家版」吉本興業史! <著者:竹中功 プロフィール> …

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劇団Ziシアター「Teatime ~青葉通りでひとやすみ~」

佐賀県立美術館の美術館ホールで、午後6時から観た。上演時間は55分。 作・演出:辻恵子、出演:藤田奈保、後藤峰彦、太田広幸、渡辺美幸、佐藤久実、神代妙子、宮崎由里香、小柳陽子、早田祐基子 (あらすじ) 電車の線路に近い青葉通り商店街では前日に“青葉通りマルシェ”が終わったばかり。コーヒー・紅茶も出す雑貨店の前には、ワケありそうなOLなどが通りかかって・・・。 美術館ホールは500席近い客席のりっぱなホールだ。 その広い舞台には、中央に雑貨店“いろどり”、下手が大郷写真館だがドアは閉まっている。上手の店には「貸店舗」の貼り紙がある。 OLは職場に休む旨の連絡を入れて、終幕まで舞台上にいる。不動産屋の社員が、開業のための店舗を探している女性を案内してくる。和菓子屋の次男、近所の美容師、そして写真館の主人の3人の孫がやってくる。 それらの人たちが差し障りのない話をして癒やされて、コーヒー・紅茶をみんなで飲む、という話だが、内容も上演時間も物足りない。 俳優たちは素直でさわやかな演技なのだが、登場人物どうしで利害関係がぶつかることもなく、OL以外は解決すべき問題もない。セリフらしいセリフは終盤のOLの告白だけで、単調過ぎる。幽霊などのエピソードも単発に過ぎる。 和菓子屋の次男がなぜOLに菓子袋を渡すのかわからなかった。 孫の年齢からして写真館の主人はいったい何歳なんだろうと思ったし、OLは幽霊の正体を知っているのに何で黙っているんだろうと思った。 (写真は、劇団…

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特別展「白馬、翔びたつ ―黒田清輝と岡田三郎助―」

午後4時半から1時間半、佐賀県立美術館で見た。全部で110点の展示で、見ごたえがあった。 黒田清輝と岡田三郎助に関わる白馬会系の画家などの作品も見られてよかった。 黒田と岡田は3歳しか違わないのに、黒田のほうがずいぶん年長に思えるのは、黒田のほうが若くしてパリ留学して活躍を始めたからだ。 黒田も岡田も、最良の作品は20代に書いてしまっていることもわかる。 鹿児島出身の黒田は明治政府との関係が深く、弟子たちを官費留学させている。1900年のパリ万博での白馬会メンバーの集合写真を見ると、彼らがいかに政府から優遇されていたかがよくわかる。 佐賀出身の岡田の作品展示に力が入って入る。妻の八千代を描いた絵もあった。八千代は小山内薫の妹だ。 青木繁の絵の展示は、亡くなる前年に描いた「繊月帰船」と「朝日」の2点。「繊月帰船」は初めて見たが、その覇気のなさに驚いた。 鹿児島や佐賀の生まれに比べて、あまりに差をつけられた久留米生まれの青木。無念さが伝わってくる。

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