特別展「奈良 中宮寺の国宝」を九州国立博物館で見た

いろんな半跏思惟像をまとめて見られたのがよかった。屏風や掛軸や文書は新しいものが多く、あまり興味を惹かなかった。 中宮寺の国宝・菩薩半跏思惟像(伝如意輪観音)は高い位置に展示してあって、中宮寺で見たときのような艶かしさが薄かったのが残念だった。 このあと文化交流展示室で見た特集展示「天神縁起の世界」が、天神信仰の様がわかる展示で、よかった。

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藤山寛美歿後三十年喜劇特別公演「大阪ぎらい物語」を博多座で観た

まず、「<映像>偲面影 藤山寛美」が約15分のあと、喜劇「大阪ぎらい物語」が約90分で、最後に「藤山寛美歿後三十年口上 藤山直美相勤め申し候」があった。きょうの初日を午前11時から観た。楽しめた。 ◆<映像>偲面影 藤山寛美 藤山寛美の名舞台の10本近くのハイライトシーンを映像で見せる。幅広い役をこなす寛美の圧倒的な柔軟さに改めて驚嘆する。 ◆喜劇「大阪ぎらい物語」 原作:鍋井克之、脚色:舘直志、演出:浅香哲哉。寛美版から直美版への補綴は誰なのかな。 1幕2場で、出演は、藤山直美、喜多村緑郎、河合雪之丞、林与一、小林綾子、大津嶺子、中川雅夫、いま寛大 他。 (あらすじ)大阪・船場の木綿問屋「河内屋」は主人亡き後、女房のおしず(大津嶺子)とその弟・忠平(林与一)が差配していて、息子・新太郎(喜多村緑郎)と娘・千代子(藤山直美)は押さえつけられている。その千代子が手代の秀吉に恋をして嫁になりたいと言い出した。それに猛反対されて「車引きにでもなれ」と言われた千代子は、ほんとに車引きになってしまう。 船場の御店の格式を逆手に取って、母・おしずと後見・忠平を千代子がやり込める第2場は、藤山直美の力量を見せつけて圧巻だ。この直美版はたぶん、結末を納得させるのが寛美版よりもむずかしい。そこを藤山直美は、セリフ語りだけで正面突破していく。 78歳の林与一が元気で、新派に入った元二十一世紀歌舞伎組の喜多村緑郎、河合雪之丞が活躍しているのもうれしい。 ◆藤…

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マシュー・ボーンIN CINEMA「赤い靴」を見た

12時45分から14時半まで、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13で見た。楽しめた。 マシュー・ボーンがクラシック映画の名作とアンデルセンの童話をもとに発表したバレエ「赤い靴」。2016年に初演され、ローレンス・オリヴィエ賞2冠に輝いた。この映画版は、2020年1月のロンドン、サドラーズ・ウェルズ劇場での公演を収録している。 演出・振付:マシュー・ボーン、音楽:バーナード・ハーマン。上映時間は97分。 (あらすじ)踊るために生まれてきたヴィクトリア・ペイジ(アシュリー・ショー)は、レルモントフ・バレエ団を率いる伝説的プロデューサー、レルモントフ(アダム・クーパー)に才能を見出され、バレエ団のスターとして活躍するようになる。時を同じくして入団した若き作曲家、ジュリアン(ドミニク・ノース)。若き2人の情熱と才能が買われ、アンデルセンの童話をもとにした新作「赤い靴」に、それぞれプリマドンナと作曲家、指揮者として抜擢される。舞台は大成功、やがて恋に落ちるヴィクトリアとジュリアンだったが、恋愛に溺れるものは真の偉大な芸術家にはなれないと信じるレルモントフと衝突し、運命の歯車が狂い始めていく(公式HPより)。 聴こえないセリフが聴こえた!と感じるほどに繊細な振付だった。パントマイムの感じで、表情もとても重要視されている。 マシュー・ボーンといえば、常軌を逸したようなフォーメーションのダイナミックさが特徴だと思い込んでいたが、そういう面ばかりではないのがよくわかる。とてもドラマ…

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