映画「喜劇 女は度胸」(録画)

森崎東監督による1969年の日本映画。原案:山田洋次、脚本:大西信行・森崎東。この映画と同じ年に「男はつらいよ」の第1作と第2作が公開されている。 桃山学(河原崎建三)と白川愛子(倍賞美津子)のウブな恋愛での行き違いを描いているだけなんだが、それがやたらおもしろい。 桃山学の家族の役が、父:花沢徳衛、母:清川虹子、兄:渥美清。白川愛子の同僚役に沖山秀子。ほかに有島一郎、春川ますみ。それぞれおもしろいが、特に渥美清が寅さんよりも破天荒だ。 題名に「喜劇」はよけいだ。「女は度胸」を体現している清川虹子の存在感がすごい。

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小松和彦著「妖怪文化入門」

馬場あき子「鬼の研究」や赤坂憲雄「境界の発生」など、芸能や祭礼と関係するような書物は読んできてはいるが、その位置づけがわからずに単発で終わってしまって繋がらない。 この小松和彦「妖怪文化入門」は、これまでの日本における妖怪研究の経緯を簡潔にまとめていて、単発の知識が繋がってくる。 特に巻頭45ページほどの「妖怪文化への招待」における妖怪と妖怪文化の説明はとてもわかりやすい。 憑きもの、河童、鬼、天狗、山姥、幽霊、異人・生贄、境界について、それぞれの妖怪文化研究の足跡を偏りなく紹介していく。巻末の参考文献一覧も参考になる。

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5月に観たい舞台

【演劇】  ○ 寿歌(SPAC、写真)  ○ muro式.10「シキ」(muro式) 【ミュージカル】  ○ 「あかねさす紫の花」「Santé!!」(宝塚歌劇) 【伝統芸能】  ○ ふくおか市民能(福岡市能楽協議会) 【演芸】  ○ 友近ワイド劇場(よしもと)  ○ 松元ヒロソロライブ

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