映画「あしたはどっちだ、寺山修司」
相原英雄監督による2017年のドキュメンタリー映画。特別監修:九條今日子、監修:寺山偏陸・笹目浩之。
関係者へのインタビューと当時の映像で構成される。上映時間は100分。
前半は市街劇「ノック」のことがメイン。1975年4月に上演されたその市外劇は、杉並区一帯を使い、30ヶ所で同時多発的に上演され、上演時間30時間にも及ぶという壮大なもの。丹念な準備の様子も描かれる。
ハプニングははじめから想定していて、出演者や数百人の観客以外の町に住む人や警官までも劇に巻き込んでいく。混乱は避けられずに事件性を帯びてくるところまでをキッチリと捉える。
後半は寺山修司の出自についてインタビュー中心の構成で、寺山修司がいかにして作られたのかがよくわかる。
おもしろかった。