9月後半の流し読み

○ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論(デヴィッド・グレーバー著) ○ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織(白戸圭一著) ○アフリカ経済の真実 資源開発と紛争の論理(吉田敦著) ○西鉄バスのチャレンジ戦略 九州がバス王国になったわけ(鈴木文彦著) ○誤作動する脳(樋口直美著) ○パンデミックの文明論(ヤマザキマリ、中野信子著) ○お能健康法 すり足と呼吸で身体がよみがえる!(井上和幸著) ○ルポ 不機嫌な老人たち(林美保子著) ○老後は要領 孤立しないで自立する(和田秀樹著) ○日本の戦争映画(春日太一著) ○鳥獣戯画の国 たのしい日本美術(金子信久著) ○九州・沖縄の巨樹 遙かなるいのちの旅(榊晃弘著、写真)

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9月に観た舞台

【演劇】 ○ バッコスの信女-ホルスタインの雌 (Q) ○ 君の庭 (地点、写真) ○ いきなり本読み!in 豊岡演劇祭 (岩井秀人(WARE)) ○ Anti Human EducationⅢ〜PANDEMIC Edit.〜 (東京デスロック) ○ ヤルタ会談 (青年団) ○ 「庭にはニワトリ二羽にワニ」「キニサクハナノナ」 (cigars) ○ かみしばいや (日坂春奈) 【オペラ】 ○ 室内オペラ「零(ゼロ)」 (中堀海都+平田オリザ) 【大道芸】 ○ 続・ひしと (知念大地)

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「鴨居玲展 静止した刻」(久留米市美術館)

久留米の楽笑演劇殿に9月公演の澤村雄馬「紀伊国屋劇団」の千秋楽を観に行った。 が、「紀伊国屋劇団」はきのうの夜が千秋楽で、楽笑演劇殿では10月公演の橘大五郎「橘菊太郎劇団」の荷物搬入の真っ最中だった。 それで、久留米市美術館に行って「鴨居玲展 静止した刻」を見た。見ごたえのある展覧会だった。 鴨居玲(1928〜85)は石川県金沢市出身の洋画家。 金沢美術工芸専門学校(現・金沢美術工芸大学)で宮本三郎に学んだ鴨居は、1969年の安井賞受賞で一躍脚光を浴びると制作の拠点をフランスやスペインに移し、老人や酔っ払いに自身の姿を重ねる独自のスタイルを確立した。 77年に帰国し、神戸にアトリエを構えてからは、裸婦像の制作に本格的に取り組むなど新たな展開を見せたが、57歳で自らの人生に幕を下ろした。(「美術手帖」の記事より) 生涯の画業が俯瞰できる展覧会だった。 父の死でまわりに手のひら返しをされたという、若いころのトラウマを一生引きずっていて、暗い絵が多い。絵の具を塗り重ねた絵はときにものすごい存在感を見せる。 ほとんどが人物画で、その大部分が1人だけを描いたという絵だ。 下着デザイナーの鴨居羊子は姉。パリ時代には野見山暁治と親交があったという。 (写真は「静止した刻」で、4人も描かれているのは同じ題名のもう1枚と、2枚しかない)

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