2月後半の流し読み

○現場記者たちの九州戦後秘史(西日本新聞社編) ○半グレ 反社会勢力の実像(NHKスペシャル取材班著) ○半グレと芸能人(大島佑介著) ○地形と日本人 私たちはどこに暮らしてきたか(金田章裕著) ○地上に星座をつくる(石川直樹著、写真) ○アメリカ黒人史 奴隷制からBLMまで(ジェームス.M.バーダマン著) ○親中派の崩壊(黄文雄) ○コロナ禍の9割は情報災害 withコロナを生き抜く36の知恵(長尾和宏著) ○日本語を、取り戻す。(小田嶋隆著) ○なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか(望月衣塑子著) ○紛争解決ってなんだろう(篠田英朗著) ○地方を生きる(小松理虔著) ○宝島(スティーヴンソン著) ○サハリン島(エドゥアルド・ヴェルキン著)

続きを読む

2月に観た舞台

【演劇】 ○ ザ・空気ver.3 (二兎社) ○ 衝突と分裂、あるいは融合 (モノクロラセンpresents) ○ マクベス (東演) ○ 氷輪の如く (八女福島文平座) ○ 宝島 (GIGA) 【ミュージカル】 ○ モンティ・パイソンのSPAMALOT (エイベックス・エンターテインメント、写真) 【伝統芸能】 ○ 二月花形歌舞伎-博多座-昼の部 (松竹) ○ 二月花形歌舞伎-博多座-夜の部 (松竹) ○ 義経記 (日本コロムビア、アオイスタジオ) 【大衆演劇】 ○ 2月楽笑演劇殿公演 (筑紫桃太郎一座) ○ 2月博多新劇座公演 (劇団大川) 【演芸】 ○ 柳家喬太郎独演会 (鳥栖市民文化会館)

続きを読む

モノクロラセンpresents「衝突と分裂、あるいは融合」を観た

観つづけたい福岡市近辺の劇団は3つほどしかない。 その理由は、魅力的な俳優が非常に少ないこと。我流の演技ばかりで、観るに耐えない俳優ばかりだ。それは俳優の教育機関の問題もさることながら、俳優を育てるまともな演出家が非常に少ないことが大きく原因しているし、まともな演出や演技を要求するようなまともな戯曲を書ける劇作家となるとさらに少ないこともまた原因している。 モノクロラセンpresents「衝突と分裂、あるいは融合」は、そんな、演出家の不在を実証した公演だった。 「衝突と分裂、あるいは融合」は、2014年に時間堂によって創作上演された作・演出: 黒澤世莉による作品で、原発事故やエネルギー政策について冷静で俯瞰的な視点で描いている。(福岡では2014年11月に上演されており、その舞台のわたしの感想については末尾の<参考>参照) 今回のモノクロラセンpresents「衝突と分裂、あるいは融合」も作・演出: 黒澤世莉で、「演出の黒澤世莉さんと福岡で作品を創るため、福岡の俳優や創作環境に良い影響をもたらすため、約半年のワークショップを経て創作にあたります」とモノクロラセン主宰の村井善幸が書いている。そういうふうにして作られた舞台だ。 その成果はよく顕れていた。俳優たちはとても素直な演技だ。でも若干余裕がなくて、単調になって暗くなって重くばかりなっていって、それで若干物足りないのはしかたがない。ケイコ期間の問題もあるだろう。それでも、ちゃんとした演出が俳優の演技を引き…

続きを読む