8月の流し読み

○戦後政治史第4版(石川真澄著) ○つながり過ぎた世界の先に(マルクス・ガブリエル著) ○経理から見た日本陸軍(本間正人著、写真) ○不安の哲学(岸見一郎著) ○悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界(井出明著) ○旅行業界グラグラ日誌(梅村達著) ○女子大生風俗嬢性とコロナ貧困の告白(中村淳彦著) ○異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む(中野京子著) ○世阿弥最後の花(藤沢周著) ○雅楽のひみつ 見かた・楽しみかたがわかる本(日本雅樂會監修) ○花歌舞伎徒然草(よもやまばなし)(夢枕獏著)

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8月に観た舞台

【演劇】 ○ ギッチョンチョン (西瓜糖、写真) ○ 科学と学習 (最新旧型機クロックアップ・サイリックス) ○ 母と暮らせば (こまつ座) ○ 丘の上、ねむのき産婦人科 (DULL-COLORED POP) ○ ローマの休日と東京の仕事 (リブレプロデュース) ○ よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場 1周年特別公演〜芝居するばい〜 (吉本興業) ○ 福岡E・ZO花月-吉本新喜劇:アキ座長公演- (吉本興業) 【ミュージカル】 ○ 星の王子さま (ティンカーベル) 【ダンス】 ○ HUMAN (ファビュラ・コレクティブ) ○ イムズ最終公演01→21「GET BACK」 (コンドルズ) 【伝統芸能】 ○ 関寺小町 (恭秀の会) ○ ほうずき能 (能楽協会 九州支部) ○ 一調「中之舞」「獅子」 (旅するハープの演奏旅/JAPAN LIVE YELL project) 【大衆演劇】 ○ 8月博多新劇座公演 夜の部 (剣戟はる駒座) ○ 8月楽笑演劇殿公演 夜の部 (劇団寿) 【演芸】 ○ 柳家小三治独演会 (TNC)

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映画「祈り―幻に長崎を想う刻―」

2020年製作の日本映画で、上映時間は110分。KBCシネマで午後0時半から見た。 原作:田中千禾夫、脚本:渡辺善則・松村克弥・亀和夫、監督:松村克弥 まずいものをムリヤリ口に突っ込まれている感じで、つらかった。 原作の田中千禾夫の戯曲「マリアの首 —幻に長崎を想う曲—」は、自身の演出で昭和34年に劇団新人会によって俳優座劇場で初演された。この戯曲でその年、岸田演劇賞および芸術選奨文部大臣賞を受賞した。その後、この戯曲は俳優座で幾度か上演され、近年は新国立劇場で2017年に上演されている。 田中千禾夫の戯曲の上演は、俳優座での「冒険・藤堂作右ヱ門の」(1970)、「八百屋お七牢日記」(1972) などを見ているが、どちらかといえば軽く、ユーモアもある作品である。 「マリアの首 —幻に長崎を想う曲—」は、俳優座上演版、新国立劇場上演版の映像を見始めたがどちらも途中で投げ出した。「田中千禾夫戯曲集」全5巻も、「劇的文体論序説」もやはり途中で挫折している。何で映画「祈り―幻に長崎を想う刻―」を見てつらかったのか、挫折した映像や書物を見て考えたい。 ウィキペディアの「田中千禾夫」のところを見ていたら、次のような記述があった。 「新劇界の重鎮として、長く岸田国士戯曲賞の選考委員を務めたが、サルトル、カミュなどの名をギャグのタネにした鴻上尚史を忌み嫌い、その受賞を阻止し続け、田中が(没する直前に)辞任した事で、ようやく鴻上は(没年の)1995年に受賞した。」 これについ…

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