テレメンタリー2021「#つぶやき市長と 議会のオキテ ~400日の“議論”の行方~」
けさ早くにKBCテレビで放送されたものを見た。制作は広島ホームテレビ。放送時間は30分だが、見応えがあった。
河井夫妻による大規模買収事件で前市長らが辞職した広島・安芸高田市。改革を訴え当選したのは政治経験ゼロ、NY駐在も経験した元銀行員だった。
そんな新人市長の武器は「ツイッター」。公務やプライベートなどを日々“つぶやく”が、議会とのやりとりをツイートしたことで事態は思わぬ方向へ向かう。
議員の居眠り、恫喝疑惑(議員は否定)…。ツイートは混乱を生んだが、同時に様々な問題を露わにしてゆく。(番組HPより)
37歳の石丸伸二市長の譲らない姿勢に、議会の古い体質が露わにされる。
“根回し”せよーという反市長派の議員は、議場以外のところで決める不透明性を好み、市長が下手に出てくることに自己満足を覚えていた。それがなくなったことによる不満・不安からの反市長感情であって、政策の対立ではない。
なぜ市長に同意しないのかについてあるベテラン議員は、「同意したいが同意できない『掟』がある」という。この発言は反市長感情の根源を明らかにしていて、自身が既得権益者に操られていることを自白している。
それにしても、この石丸伸二市長や、失脚させられた藤井浩人 前美濃加茂市長は、既得権益者の横暴を可視化させてくれる。若い人の思いを政治に反映するのは容易ではない。