見海堂劇団「11月博多新劇座公演」
第一部のお芝居は 「喧嘩屋五郎兵衛」で、1幕4景。
第1景は、顔の醜いアザのある侠客の喧嘩屋五郎兵衛(花形 見海堂虎之介)のところに八百屋の藤助(代表 見海堂駿)が訪れて、呉服問屋扇屋のお嬢さん(富士野静華)が五郎兵衛に一目ぼれしたという。藤助は疑う五郎兵衛を説得して、その日のうちに五郎兵衛宅で仮祝言を行うことにする。上演時間15分。
第2景は、五郎兵衛は喧嘩屋にわらじを脱いでいる旅人・伊之助(見海堂獅子)に頼んで、結納金を藤助宅に持って行かせる。そこに扇屋のお嬢さんもいて、お嬢さんが一目ぼれしたのは五郎兵衛ではなくて伊之助だとわかる。上演時間15分。
第3景は、八百屋の藤助は一杯引っ掛けてから五郎兵衛宅に縁談の断りに行くが、五郎兵衛宅では客人も集めて仮祝言の準備が整っていた。藤助と五郎兵衛は口論になり、藤助が五郎兵衛を「人三化七」(人3割、化け物7割)と侮辱してしまう。治まりがつかないところに五郎兵衛の兄・朝比奈(総座長 見海堂真之介)が来て、五郎兵衛から縁談を断ったことにすることでふたりを納得させ、藤助に結納金を投げつけて追い返す。朝比奈は五郎兵衛にこれまでの苦労を語ってここは耐えるように説得するが、五郎兵衛は復讐心を燃やす。上演時間45分。
第4景は、五郎兵衛が藤助夫婦と扇屋のお嬢さんを襲って3人とも斬り殺し、伊之助と決闘に及ぶ。駆けつけた朝比奈は五郎兵衛に斬れなくした刀で闘わせるが、それでも五郎兵衛は伊之助を殺して自害し、朝比奈も後を追う。上演時間30分。
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