ナイロン100℃「イモンドの勝負」

午後6時から北九州芸術劇場 中劇場で観た。上演時間は20分の休憩も含めて3時間20分。楽しめた。 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演は、大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、峯村リエ、松永玲子、長田奈麻、廣川三憲、喜安浩平、吉増裕士、猪俣三四郎、赤堀雅秋、山内圭哉、池谷のぶえ (あらすじは書きようがないけれど) イモンドという競技の世界選手権の話で、優勝すれば宇宙選手権に出られる。どうやらそれを、宇宙人が偵察にきているらしい。 イモンド(=芋人?)という競技、なんてことはない、ジャンケン。それにタモツは勝ち続ける―というようなナンセンスが山のように詰め込まれている。 場面が妄想か現実か判然としないし、時間は勝手に飛ぶし、人物の設定が途中で変わってしまったりと、いろいろ齟齬・矛盾もいっぱいで、第1幕1時間半が終わっても脳内に?が増えるばかり。 第2幕でもそれらはほとんど回収されずに終幕に至るのだが、終わってみれば何となく納得してしまっている。そうかここは、宇宙人を使ったケラリーノ・サンドロヴィッチの詐術に酔ってればよかったんだ。 それでいて、内容は社会問題をキッチリと描いてもいるんだから恐れ入る。 相変わらずすさまじいプロジェクトマッピングで、やりすぎではないかと思えるほどだが、この舞台ではありかな。 上演時間の長さは覚悟していた。終演後は平和通りまで走って、小郡まで帰る天神発の最終電車に間に合う高速バスにやっと間に合った。

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「清水ミチコ大感謝祭〜作曲法SPECIAL〜」

全国ツアー中の「清水ミチコ大感謝祭〜作曲法SPECIAL〜」を午後6時半から福岡国際会議場 メインホールで観た。楽しめた。満席だった。 オープニングと中間とラスト(アンコール前)にやや長い映像が流れる。中間とラストの映像は衣装替えのためだが、「ドッコイショッピング」などおもしろい。 2021年はデビュー35周年で、伊丹十三賞受賞の話題から入って、物まね連発。 ややまとまっていたものは「瀬戸内寂聴講演会」と「シンガーソングライター対決」で、いずれもけっこうどぎついひねりが効いている。 中間の映像のあとは、実弟の清水イチロウとの共演で、ピアノデュオから始まり、清水イチロウのギターソロなども。 途中から表題にもなっている「〜作曲法SPECIAL〜」で、大物シンガーソングライターの曲想の特徴を、その人の曲想をまねたオリジナル曲に乗せてオリジナルの詞で歌う。こんだけ大物ばかりだとわたしもなんとかついていける。 ラストの映像の後も、アンコールは着替えて出て来て、最後までサービスタップリだった。終演は午後8時50分だった。

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「世界は右側でデキている」の2つの感想を読んだ

【「世界は右側でデキている」公演概要】 福岡・九州リージョナルシアター​2021 FPAPプロデュース 「世界は右側でデキている」 https://www.fkrt.net/ 2021年12月18日(土)​14:00~​18:00~ ​2021年12月19日(日)​14:00~ レソラNTT夢天神ホール 入場料金は、前売り 1,500円、当日 2,000円 脚本・演出:幸田真洋(劇団HallBrothers) プロデューサー:高橋孝志 主催:NPO法人FPAP 協力:九州地域演劇協議会 助成:⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業 出演: 萩尾ひなこ、的野将幸、宮木秀明、悠乃、仲千恵、郡谷奈穂、唐島経祐、横佐古力彰、彰田新平、八坂桜子、松村来夢、到生、林田麻里 終 わ ら な い 『 は じ ま り 』 は 、 な い 私は右側の音しか聞こえない。 だから、右側が世界のすべてだ。 でも、それでじゅうぶん。 大切な彼がいつも右側にいてくれたから。 だけど、2020年4月。 世界は一変し、私の世界は閉ざされてしまった。 彼が左側に行ってしまったから. . . ​(Story)  2020年4月。世界は一変する。  翔平と真梨花は結婚を約束した仲だ。  付き合って4年半。だらだらと続いてきたフリーター生活に終止符を打ち、まっとうな生活を送る. . . はずだった。  あのときから全てが変わった- 【…

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