SnC「Solos(ソロス)」
⼤島匡史朗が主宰するSnCの公演「Solos(ソロス)」を午後4時からぽんプラザホールで観た。
バレエに基礎を置くダンサーによるコンテンポラリーダンス公演で、4人のダンサーがソロ作品を踊った。「静寂は怒る」以外は新作。「ミルク」以外はバレエを封印したような静寂なダンスだった。文化庁「ARTS for the future」補助対象事業公演。
○静寂は怒(いきどほ)る(写真)
詩人・八木重吉(1898年〜1927年 享年29)の詩「静寂は怒る。みよ、蒼穹の怒りを」(1925年刊行の詩集『秋の瞳』収録)に強い感銘を受け、当たり前にある「循環するもの/しないもの」を浮かび上がらせる。
構成・演出・振付・出演:⼤島匡史朗、作曲:宮本真理 上演時間 16分
レトロなスーツ姿の⼤島匡史朗が台の上で化粧用の鏡などを使って踊る。自分を映す影絵などあったが、研ぎ澄まされたダンスは静謐で、わたしにはややたいくつだった。
○Vanitas
⽣産と消費の「日々のうつろい」を、 ⽇本における⽣産社会から消費社会への移⾏という社会的な流れから感じとった作品。
構成・演出・振付:⼤島匡史朗、出演:福田沙織、作曲・アレンジ:マツミシンノスケ、タイトル考案:太田垣悠 上演時間 20分
動きの少ない長いダンスだったが、印象が薄い。
○惑星
ミヒャエル・エンデの⼩説を演出の軸に、社会の「逃れられない 変化」が舞台に現れる。
構成・演出・振付:⼤島匡史朗、出演:東…