MONOの第49回公演だ。午後1時から北九州芸術劇場 小劇場で観た。楽しめた。
作・演出:土田英生
出演は、水沼健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生、石丸奈菜美、高橋明日香、立川茜、渡辺啓太
(あらすじ) 山奥の小さな会社で問題が起きた。解決を迫られる総務部部長。
けれど誰が悪いのかは分からない。それぞれに言い分があって誰もが正しい。真っ向から意見は対立し会社内の人間関係は最悪だ。
ああ、このままでは会社の先行きすら危ない。ねえ、みんな仲良くしようよー!
MONO一年振りの新作は分断された社会の隙間を探す喜劇です。(公演HPより)
1幕7場、9人の人物による会話劇で、上演時間は2時間10分弱と長い。
状況がどんどん変化していって気が抜けないが、ミステリーとしては後だしジャンケン的なところもある。ラストも付け焼刃的で、最初の問題は吹っ飛んでしまった。この劇団らしい異次元を覗き込むような感覚もこの舞台にはない。
それでもさすが、会話の妙と俳優の演技で引っ張っていって、楽しませてくれた。
作・演出の土田英生は、某劇団のパワハラ問題について、最も積極的に行動し意見表明した演劇人だ。その経験も散りばめられていた。
この公演の劇場入り口で、わたしのマスクを見た係員が、不織布マスクに替えるように言ってきた。
予備のマスクがたまたま不織布マスクだったので、それに交換して入場した。不織布マスクを持たない観客には劇場はどう対応したんだろう。劇場が準備したの…