「演劇書を読む会」第91回 「小田島雄志のシェイクスピア遊学」のご案内です。
●日時 : 2024年8月21日(水)19:00-21:00
●場所 : 福岡市赤煉瓦文化館 第2会議室
(福岡市中央区天神1-15-30 電話:092-722-4666)
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-UUGR0VypSd6/map/
●今回読む演劇書
・「小田島雄志のシェイクスピア遊学」(1982年 白水社刊)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784560073063
この本は、シェイクスピアの権威である小田島雄志氏が、雑誌「新劇」に「マイ・ディア・シェイクスピア」という題で12回連載した文を、小田島氏が若干修正して単行本にしたものである。あとがきの中で小田島氏は次のように書いている。
「ぼくにとって、シェイクスピアは学問上でも舞台上でもいわば発見の連続としてあった。読むたびに見るたびに、人間とはこのように愛し、このように悲しみ、このように悩み、このように行動する存在であるのか、という発見を、驚きと喜びをもって胸中に刻みつけてくれるのである。いま、彼の死んだ年齢に近づきつつあるぼくにも、その事情は変わっていないし、これからも変わらないだろう」
正統派のシェイクスピア論である。奇をてらった解釈や、ペダンティックな、他の学者や評論家の名前や言葉をやたらに引用するといったキザなポーズはまったくない。読んでいて感じられるのは、ただただ、シェイクスピアが好きだという、小田島氏のシェイクスピアへの愛情ばかりである。(西岡昌紀氏のAmazonレビューを一部修正)
<小田島雄志氏 プロフィール>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%B3%B6%E9%9B%84%E5%BF%97
1930- 昭和後期-平成時代の英文学者,演劇評論家。
昭和5年満州(中国東北部)奉天(現瀋陽)生まれ。東大卒。津田塾大講師などをへて,昭和63年東大教授。のち文京学院大教授,東京芸術劇場館長。
昭和41年文学座に参加。48年よりシェイクスピア全戯曲の翻訳にとりかかり、55年訳了。同年芸術選奨。平成14年文化功労者。23年読売演劇大賞芸術栄誉賞。
著作はほかに「現代演劇論」「ジョン・オズボーン」「珈琲店のシェイクスピア」「駄ジャレの流儀」「道化の鼻」など多数。
●準備 : ご参加の方は、なるべく「小田島雄志のシェイクスピア遊学」を読んでおいてください。
(「小田島雄志のシェイクスピア遊学」は、1982年の単行本版、1991年の文庫(白水Uブックス)版のいずれでもけっこうです。いずれも絶版ですが、古書が安価に買えます)
●進め方 :「小田島雄志のシェイクスピア遊学」について自由に話します。
●参加費 : 250円程度(会場使用料800円の参加者頭割り分+配布資料があればそのコピー費用実費)
●参加申し込み : 8月20日(火)までに、薙野 メール:gxdnc160@ybb.ne.jp 、携帯:090-4348-7252 までご連絡ください。(Facebookの「出席予定」での連絡でもけっこうです)
「演劇書を読む会」は、原則として偶数月の第3水曜日に開催しています。
ご参加をよろしくお願いいたします。また、今後進めていくにあたってのアドバイスもよろしくお願いいたします。
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