市川團十郎特別公演 夜の部「Invitation to KABUKI 歌舞伎の世界」(松竹)

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博多座で観た。「Invitation to KABUKI 歌舞伎の世界」と銘打たれ、海外の人にも歌舞伎に親しんでもらいたいと企画されたもので、上演時間は計50分の休憩も含めて2時間35分。

「二人藤娘」
松の大木にからむ藤の花のもとに、美しい娘姿の藤の精が現れ、男のつれなさを嘆いた娘の恋心を艶やかに踊る。上演時間は20分強。
大谷廣松と中村虎之介が藤の精を舞う。ふたりとも、とてもかわいらしい。

「ご挨拶」
團十郎が「暫」の拵えが出来上がるまでを舞台上で披露する。上演時間は20分強。
舞台上で「暫」の拵えを体験したい人1名を観客から募って舞台に上げ、團十郎はその拵えの解説をしながら客席からの質問に答える。
暫の拵えは5人で担当する。総重量60キロという衣装の6分の1の拵えまでを15分強で。暫の拵えの大変さがよくわかる。

このあとの幕間30分は、幕を開けたままにされて、「菅原伝授手習鑑 車引」への舞台転換の様子が見られる。
20人以上の人たちが機敏に動いて、舞踊の所作台を外し、次の幕の大きなセットを手際よく組んでいく、その時間わずか10分ほどというみごとさに驚く。

「菅原伝授手習鑑 車引」
主人たちの対立により敵味方に分かれていた三つ子兄弟の邂逅を描く。上演時間は30分。
梅王丸(中村虎之介)と桜丸(大谷廣松)は互いの主人を追い落とした藤原時平(市川市蔵)への恨みを晴らそうと時平の乗る牛車に襲い掛かるが、それを止めにかかる松王丸(市川九團次)。
深編笠をかぶった梅王丸と桜丸の話がよく聞こえずにやや難渋した。松王丸登場でようやっとそれらしくなったが、うまく乗れなかった。

「荒事絵姿化粧鑑 市川團十郎『暫』の拵えを舞台にて相勤め申し候」
團十郎が『暫』の拵えが出来上がるまでを舞台上で披露する。上演時間は30分。
團十郎が舞台上で、化粧をし、総重量約60kgにもおよぶ衣裳・かつら等をつけ、鎌倉権五郎が出来上がっていく様子を舞台上で披露する。こんな趣向、初めて見た。團十郎の普通の様子と、役に入り込んだ様子の落差に驚愕した。

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